シエンタ新旧比較(燃費⇒新20.6km/L・旧17.2km/L)高年式の旧型が狙い目
2019/01/16
シエンタの新型と旧型を比較してみました。
車種 | 燃費 | 室内 | 荷室 | 天井 | 馬力 | 初心者 | 3列目収納 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
トヨタ 旧型シエンタ 7人 |
17.2 | 床下収納 | |||||
トヨタ 新型シエンタ 6・7人 |
20.6 27.2 |
床下収納 |
2003年9月に日本で発売が開始された旧型シエンタは、SSクラスの5ナンバーサイズ7人乗りミニバンになります。
2010年8月には販売を一旦終了しましたが、代替車種として期待されていたパッソセッテの不振もあり、2011年5月のは販売が再開されています。
最終的に2015年7月に販売が終了するまでトータルでは、11年の長きにわたって愛された人気車種が初代シエンタになります。
魅力としては、全長4,100㎜とコンパクトなボディーなのにいざという時には7人乗れるという使い勝手の良さです。
最小回転半径は5.2mと小回りが効くので街乗りにも適しています。
普段は街乗り・休日はお出かけといった使い方もでき、幅広い場面で活躍してくれるミニバンになります。
新型シエンタの良いところ
- ハイブリッド設定ありで27.2km/Lの低燃費
- オプションで自動ブレーキ搭載可能
- 室内と荷室が広く使いやすくなった
旧型シエンタの良いところ
- 新型よりも3cm天井が高い
- 窓が大きく開放的で女性でも運転しやすい
- コンパクトサイズながら収納が多め
- 3列目シートの格納がしやすい
シエンタの新旧比較
①新型は20.6km/Lに燃費向上
燃費 | ガソリン車 | HV車 |
---|---|---|
旧型シエンタ | 17.2km/L | なし |
新型シエンタ | 20.6km/L | 27.2km/L |
1.5L直列4気筒エンジンを搭載した旧型シエンタは、JC08モード燃費17.2km/Lとミニバンとしてはまずまずの数値になります。
新型は高効率エンジンの搭載・アイドリングストップシステムの採用などにより、20.6km/Lと大台を突破しています。
また新型にはHVモデルも用意されており、27.2km/Lと圧倒的な数値を誇ります。
ただHV車は価格も高めになっており、ガソリン代の差だけで元を取るのは難しいです。
コストパフォーマンスを重視するなら標準車の方が良いかも知れません。
②高年式の旧型が狙い目50万円以下も
エントリーグレードが車両本体価格162万円~の旧型シエンタは、新型と比べると標準車が168万円~・HV車が222万円~となっており、気持ち安めの価格設定です。
新型は燃費が良いこともあり、HV車を中心に人気が高いため中古車価格でも120万円~200万円オーバーとあまり割安とは言えませんが、その点旧型は20万円~70万円程度の価格帯の車が多いです。
高年式車でも50万円以内で買える中古車もあるので、コストパフォーマンスを重視するなら狙いどころかもしれません。
③旧型の方が視界が良い
様々な人が便利に使いやすいユニバーサルデザインの発想で開発され旧型シエンタは、全体的に窓ガラスの面積が大きく女性でも運転のしやすい車種になります。
それに比べて新型は斬新なデザインを採用した事によりフロントガラスが寝た形状になっており、ボンネットの先端部分が見えにくく、あまり見切りがいいとは言えません。
またサイドガラスの下端が30mm程度持ち上げた事でガラス面積が小さくなっている&Cピラーが太くなっており、側・後方の死角が増えた感は否めません。
ボディーサイズ小さい事もあり慣れればそこまで苦にならないかもしれませんが、旧型の方が運転しやすさでは勝っています。
④サイズは旧型の方がコンパクト
ボディサイズ | 全(長×幅×高) |
---|---|
旧型シエンタ | 4,100×1,695×1,670mm |
新型シエンタ | 4,235×1,695×1,675mm |
全(長4,100mm×幅1,695mm×高1,670mm)の旧型シエンタは、SSクラスではトップレベルの広さとなっており、3列目シートがかなり窮屈なものの7人乗車が可能なコンパクトミニバンです。
新型では全(長4,235mm×幅1,695mm×高1,675mm)と全長が+135mm・+全高が5mmと一回り大きくなっています。
SSクラスのミニバンなのでそこまで気にするレベルではないかもしれませんが、ノーズ部分が長めなので慣れるまでは注意が必要です。
⑤室内は新型の方が天井が低い
室内の広さ | 室内(長×幅×高) |
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旧型シエンタ | 2,515×1,430×1,310mm |
新型シエンタ | 2,535×1,470×1,280mm |
室内(長2,515mm×幅1,430mm×高1,310mm)の旧型シエンタは、SSクラスミニバンではトップクラスの居住性を確保しています。
新型モデルは室内(長2,535mm×幅1,470mm×高1,280mm)と広くはなっていますが、室内高が下がった事もあり、特に後席はやや圧迫感はあります。
どちらのモデルも3列目シートの足元・頭上の空間は狭くなってるので、大人が座っての長距離運転になるとつらいかもしれません。
⑥旧型の方が収納が充実
旧型シエンタは、助手席・2列目シートにかばんや化粧ポーチなど大きめの小物でも入る床下収納が備わるなど、使い勝手が良いミニバンになります。
後席では運転席シートバックにポケットなども備わっています。
新型はこれらの床下収納・シートバックポケットなどがなくなっており、全体的に収納が少なめです。
内装にも流線型のデザインを採用しているため、アッパーボックス・オープントレー・グローブボックスなどの形状がやや変わっており、容量が限られてしまうのも残念なポイントです。
⑦3列シート格納は旧型が簡単
荷室の広さ | 荷室(奥行×幅×高) |
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旧型シエンタ | 310×1,075×1,040mm |
新型シエンタ | 370×1,150×1,085mm |
3列目使用時で荷室の広さ(奥行き310×幅1,075×高さ1,040mm)の旧型シエンタは、奥行きが狭くあまり大きめの荷物だと厳しいです。
3列格納時は奥行きが930mmまで拡大しそれなりに載せられるので、3列目を使わないなら日常的に格納しておいた方が良いかもしれません。
新型は、3列目使用時で荷室の広さ(奥行き370×幅1,150×高さ1,085mm)と全体的に広くなっていて、かつシートアレンジも豊富で使い勝手は良好です。
ただ、格納については2列を前方に動かしてからじゃないと3列が格納出来ないなどやや面倒なところもあります。頻繁に3列を操作する方は、旧型の方が使いやすいかもしれません。
⑧旧型は自動ブレーキなし
旧型シエンタは自動ブレーキを伴う衝突回避の支援機能がありませんでしたが、新型は先進の予防安全装備であるトヨタセーフティーセンスCが全グレードにオプションで用意されています。
これによりJNCAP予防安全性能評価において、満点で最高ランクのASV+を獲得しており、安全性能にも定評があります。
またJNCAP新・安全性能総合評価でも最高ランクのファイブスター賞を受賞しており、乗員・歩行者の保護性能も高く、家族を乗せるにはピッタリの車です。