フリード新旧比較(燃費⇒新21.6km/L・旧16.6km/L)旧型7人乗車はきつい
2018/08/07
2008年5月に日本で発売が開始された初代ホンダ・フリードは、SSクラスの5ナンバーサイズミニバンになります。
2016年9月に発売が終了するまで8年以上に渡って愛された人気車種です。
魅力としては、全長4,215㎜と扱いやすいボディーなのにいざという時には7人(8人)乗れるという使い勝手の良さです。
最小回転半径も5.3mとミニバンでは小さめの数値となっており、取り回しも良くなっています。
大きすぎず小さすぎずといったちょうど良いサイズに収まっており、女性でも扱いやすく、主婦層にも支持されています。
室内はやや3列目が狭いものの1列・2列は十分なスペースが確保しており、居住性も高くなっています。
常時3列目シートを使うならMクラス以上を狙いたいところですが、たまに使うくらいなら十分な車種です。
フリード新旧比較
①新型で更に低燃費に
燃費 | ガソリン車 | HV車 |
---|---|---|
旧型フリード | 16.6km/L | 21.6km/L |
新型フリード | 19.0km/L | 27.2km/L |
旧型フリードは、アイドリングストップシステム・IMAハイブリッドなどの搭載により標準車がJC08モード16.6km/L・HV車が21.6km/Lとミニバンではまずまずの燃費となっています。
新型は標準車が14%UPの19.0km/L・HV車は25%UPで27.2km/Lとさらに燃費が向上しています。
新型はかなりの燃費向上実現しており、新型のガソリン車は、旧型のハイブリッド車の燃費に迫る勢いです。
②高年式の旧型がおススメ
車両本体価格がガソリン車が174万円~・HV車が221万円~の価格設定となっている旧型フリードは、新型に比べてやや安めの価格設定となっています。(新型はガソリン車が188万円~・HV車が225万円~)
中古車価格では、新型はデビューしてからまだ日が浅いこともあり、150万円~200万円オーバーといった感じですが、旧型は80万円~150万円程度の価格帯の車が多くなっています。
もちろん装備・性能が違うので一概には比較出来ませんが、高年式の旧型はなかなかお買い得かもしれません。
③旧型は7人乗るときつい
旧型フリードは、ガソリン車が最高出力118馬力・最大トルクが14.7kgm、HV車がエンジンが88馬力・13.5kgm、モーターが14馬力・8.0kgmと6・7人を乗せるにはパワー面では物足りないスペックです。
その点新型はガソリン車にフィットにも搭載されている直噴エンジンの採用し、131馬力・15.8kgmと走行性能が向上しています。
HV車でも1.5Lエンジンと高出力モーターを組み合わせた事で、エンジンが110馬力・13.7kgm、モーターが29.5馬力・16.3kgmと力強い走りを実現しており、走りも楽しめる新型がおススメです。
④新旧共に扱いやすいサイズ
ボディサイズ | 全(長×幅×高) |
---|---|
旧型フリード | 4,215×1,695×1,715mm |
新型フリード | 4,265×1,695×1,710mm |
全(長4,215mm×幅1,695mm×高1,715mm)の旧型フリードは、ちょうど扱いやすいサイズに収めています。
新型はプラットフォームは大きく変えず旧型モデルを踏襲しており、全(長4,265mm×幅1,695mm×高1,710mm)と全長が+50mm・全高が-5mmとほぼ変わらないボディーサイズとなっています。
最小回転半径も新旧共に5.2mとミニバンではかなり小さい数値となっており、取り回しの良さはピカイチです。
狭い路地やUターンも楽チンで、女性でも運転しやすい車種になります。
⑤旧型でも新型シエンタ並
室内の広さ | 室内(長×幅×高) |
---|---|
旧型フリード | 2,625×1,440×1,265mm |
新型フリード | 3,045×1,455×1,285mm |
室内(長2,625mm×幅1,440mm×高1,265mm)の旧型フリードは、旧型シエンタより広く、SSクラスミニバンではトップクラスの居住性を確保しています。
新型モデルは室内(長3,045mm×幅1,455mm×高1,285mm)と室内長がかなり差はあります。
ただライバル車の新型シエンタと比較すると、室内(長2,535mm×幅1,470mm×高1,280mm)と同等程度にはなっており、旧型フリードでも遜色ないレベルではあります。
⑥旧型の収納はやや少なめ
旧型フリードは、運転席周りに大きめのインパネトレイやグローブボックス・後席にもドリンクホルダーなどもしっかりと備わっていますが、必要最低限といった感じでやや収納スペースは少なめになっています。
新型では、新たにハンドルの奥にインパネアッパーボックス・インパネ中央部には耐荷重3kgの引き出し式センターテーブル(タイプ別装備)なども増えており、財布やスマートフォンなどのちょっとした小物を入れるにはちょうど良いサイズになっています。
収納の数では新型の方が多く、使い勝手も良好です。
⑦荷室はまだ旧型がマシ
旧型フリードは、3列目使用時では奥行き290mm×最小幅950mmと奥行きに余裕がなく、スーパーなどの買い物袋くらいは載りますが、大きな荷物となると厳しいかもしれません。
また3列目シートは跳ね上げ式を採用しており、結構重量がある事もあって格納が大変な事・跳ね上げると側・後方の視界が悪化するので注意が必要です。
新型では奥行き250mm×幅925mmとさらに小さくなり、ラゲッジスペースは狭くなっています。
また旧型同様に跳ね上げシートを採用しており、視界の悪化という点は改善されていません。
ラゲッジスペースを重視するなら荷室スペースが充実したフリード+が新型にはあるので、検討してみると良いかもしれません。
⑧旧型は自動ブレーキなし
旧型フリードは、自動ブレーキを伴う衝突回避の支援機能の設定が用意されていませんでしたが、新型は先進の予防安全装備であるホンダセンシングが幅広いグレードに備わっています。
これにより平成28年度自動車アセスメントの予防安全性能評価において、最高ランクのASV++を獲得しており、安全性能には定評があります。
旧型はライバル車と比べて安全面でやや遅れを取っていましたが、新型は歩行者にも対応する自動ブレーキを搭載しており、家族を乗せるミニバンに相応しい安全性能となっています。